アンティークとの出会い
アンティークとの出会いは、45年くらい前に遡ります。
初めましては、母が持っていた古九谷や古伊万里のお皿でした。
食器(和陶器)が好きな母と姉と一緒に、あちこちの陶器市に出かけました。
特に好きなのは、柿右衛門様式の磁器!
20代前半までは、あちこちで開催される骨董市に足を運び、少ないお小遣いで買えるお皿やデザートカップ等をを少しづつ集めていました。
ヨーロッパのアンティークとの出会いは、食器より腕時計、ブローチ、ピアス、リング等のアクセサリー類でした。
学生時代に出会った表参道のHanae Mori buildingの地下のお店は、バイブルのような存在です。
初めての海外のアンティークマーケットは1986年。
半分仕事で行ったパリだったので、アンティークマーケットはポルト ド ヴァンヴ/Porte de Vanves のみ。
当時は、アンティーク時計(日本製)を集めていたので、日本にはないデザインに目を見張りました。
欲しいと思う時計はどれも高く、手も足も出ませんでした。
そんな中見つけたのが、日本では見かけない華奢なデザインの時計。
一目惚れでした!
18Kできた時計はとても高く、悩んで悩んで購入。
他に何も買えなくなってしまった事を今でもよく覚えています。
こうして、長~いアンティーク集めが始まりました。
アンティーク暮らしの醍醐味
長い時間をかけて今日まで残っている器や小物たちは、心に届く優しさ、柔らかさにあふれ、共に過ごす時はゆっくりと流れます。
一つのお気に入りとの出会いが、時をかけてゆっくりとその仲間たちが集まってくる。
アンティークやヴィンテージならではの醍醐味に、わくわくが止まりません。
季節の移り変わり、旬のおいしい食材、古くから伝わる行事にまつわるお料理・・・
アンティークに出逢ってから、生活の中に立ち止まる時間ができました。
自分に優しくできると、他人(ひと)にも優しくなれる。
アンティークに備わる不思議な力が、みなさまに伝わりますように。