先日(8/19)行われた、第1回和食サミットに参加。
この中で日仏合作ドキュメンタリー映画「千年の一滴 だし しょうゆ」が上映されるのが、参加の一つの目的でした。
しょうゆ
伝統的な懐石料理での調味料は、たったの四つ。
濃い口と薄口の醤油・みりん・酒。あとは塩を使うくらい。
この四つの調味料には、少しつんとした独特のにおいがし、このにおいは醤油に使う麹菌が生み出す「アスペルギルス・オリゼ」という日本にしかないカビ。
800年の長きにわたってこの「アスペルギルス・オリゼ」を飼い慣らしてきた種麹屋(たねこうじや)の存在。全国でわずか10軒ほどの小さな工房が、麹の大元となるカビを大事に守り育てている。
京都御所の近くにある醤油屋さんでは、町屋の2階が麹の畑に!
年に一度春先に大豆の畑を作り、命を育てる。
大豆の畑に「枯れ木に花を咲かせましょう」「きれいな花を咲かせましょう」と唱えながら、オリゼを蒔く声が優しく町屋の2階に響きます。
やがて、大豆の表面にオリゼの胞子が根を張り、まるで花が咲いたように淡い緑が大豆全体を覆います。
それを桶に移して、一年がかりで醤油を育てるのだと・・・
目に見えない6ミクロンの自然(カビ)から和食が生まれる。
胞子が飛ぶ様子や、菌糸が勢いよく伸びる映像は、それは神秘的です。
だし と しょうゆ
自然と共に生きてきた日本
自然をコントロールしてきたヨーロッパの人々
ヨーロッパの人々に、「太古以来のこの叡智。それを西洋は今、改めて発見し直すところから始めなくてはならない」という感想をもたらした、千年の一滴!
私たち、日本人も当たり前のように口にしているもの奥深さを、知って感じて楽しみたいです。
このような機会を作ってくださった、和食サミット実行委員会の方々に感謝すると共に、次回の企画を楽しみにしていますとお伝えしたい・・・🎶