世界で活躍する唯一の日本人オリーブオイル鑑定士の山田美知世氏のセミナーに!
以前、六本木ヒルズで開催されたイタリアの催しで、山田美知世氏のお話をお聞きしたことがあり、この機会に是非にと思い、在日イタリア商工会議所まで行って参りました。
テイスティングとオリーブオイルについてのお話しの、有意義な時間でした。
今後オリーブオイルを使っていく上でのポイントを簡単にまとめましたので、参考になさってください。
【国際基準に達していない日本のオリーブオイルに対する知識】
オリーブオイルの正しい知識とは、国連下部組織である国際オリーブ協会(IOC)が定める国際規格のオリーブオイルの知識の事。
日本のオリーブオイルは、日本農林規格(JAS)により定められている2種類の分類のみで、国際規格の9種類に比べ品質基準でもまだ、その水準には遠い。
【収穫してから搾油まで】
オリーブは、収穫した瞬間から熱を発するので熱くなる。
収穫後12時間以内に搾油しないと、劣化が始まりまるが、良心的な所(良いオリーブオイル)では、6~8時間以内に搾油を終わらせる。
*収穫した後、搾油所で搾油されずに長時間放置されたオイルなども出回っている!
【値段】
オリーブオイルのボトルの中身の、85%がオイルのコスト(主に人件費)になると言われ、エキストラバージンオイルで500円以下というのは、あり得ない数字。
*安いエキストラバージンオイルは要注意!
【容器】
現在、ヨーロッパでは継ぎ足しができない形の注ぎ口しか使えないことに決まった。
天敵である「光」から守るため黒い瓶に入っている。
遮光性の高い黒い瓶に入れることにより、「光」による劣化を防ぐことが出来る。
遮光瓶の他に、真空パックややステンレススティール(高価)などもお勧めです。
*透明の容器は、避けたほうが良いという事になる。
【ボトルのデザイン】
コストが85%という事もあり、ボトルのデザイン等にこだわるよりも、より良いオリーブオイル作りに専念。
*優秀なオリーブオイルとして認めらるオリーブオイルに、デザインされたようなボトルは見かけないそうです!
【まとめ】
★テイスティングができないお店では、見える条件で判断するしかなく、先ずは遮光瓶、そしてお値段!
★買った後は、時間の経過と共に酸化が進み、風味が低下してしまうので、開封後は賞味期限にとらわれず、2か月を目安に使い切る!
★温度からオリーブオイルを守るため、冷暗所(キッチンの下、食器戸棚等)での保存!冷蔵庫は禁物!